お金を安全に増やすコツ
お金を安全に増やすコツは、リスクをコントロールしつつ、市場動向に即して臨機応変に目標設定を変えることです。
また、損失が生じたとしても、その額を想定内に収めるような運用プランが望ましいです。
ですから、利益の算出のみに偏らず、損失が生じた際のシミュレーションも忘れないでください。
リスクをコントロールしつつ、市場動向に即して臨機応変に目標設定を変えるのが、安全にお金を増やすコツだ
と言いましたが、実際の話、初心者には難題です。
そこで初心者でも活用できる手段が必要になってきます。
それが「分散投資」という方法です。
分散投資する際は、商品の銘柄のみではなく、時間・期間・国・カテゴリー(ビジネス、コモディテー、ペーパーアセット、不動産など)についても検討する必要があります。
投資の専門家は、分散しないで銘柄を絞って投資することが可能ですし、それを好みます。
でも、彼らと同じ方法はとらない方が賢明です。
資金量、人員、情報入手経路、経験、分析力、システム、投資に使える保有時間などが圧倒的に初心者とは違うからです。
彼らのマネをしたら、しばらく泳がされて、最終的に根こそぎ持っていかれるのが落ちです。
分散投資を換言すれば、多数の銘柄を組み合わせて、同時に価値が0になってしまうことを回避する方法です。
この回避方法を理論化したものに、ポートフォリオ理論というものがあります。
たとえば、毎月のお給料を安全な資産とリスクのある資産にわけて貯蓄する。
それで、お金が一度になくなってしまうことだけは避けられます。
リスクとリターンのバランスを考慮した運用方法
繰り返しますが、分散投資は利益の最大化ではなく、リスクとリターンのバランスを考慮した運用方法です。
その際に有効な理論がポートフォリオ理論です。
分散投資は、リスクを軽減しつつ、安定的にお金を得るための方法です。
したがって、利益の最大化が目的ではありません。
専門家は集中投資が可能ですが、初心者がそのまねをしてはいけません。
「ゆでガエル」と見せかけてリターンを享受する
専門家の彼らからみれば、分散投資は「ゆでガエル」です。
ちなみに、常温の水の中に入れて、少しずつ温度を上げていき、気づいたらゆで上げられている状態を「ゆでガエル」と云います。
残念ながら、初心者は「ゆでガエル」と見せかけて、彼らが享受するであろう利益の一部を、自分の懐に引き寄せる必要があります。
金融が自由化になってから、一個人が購入できる品数も驚くほど増えました。
それは同時に、専門家の彼らと相対する機会が増えたことを意味しています。
たとえば、デリバティブ、オプション、海外の商品などへの投資も可能になり、それらの仕組みを通して彼らと同じ場を共有するわけです。
分散投資イコールポートフォリオ理論ではありませんが、運用ツールとして使い勝手のいい理論だと思います。
その使い勝手のいい理論を使う心構えとして忘れてはならないことがあります。
ポートフォリオ決定の前に確認しておきたいこと
どのカテゴリーに興味があるか?
つまり、自ら進んで深く学べそうか?
自分のライフスタイルに、一番適しているカテゴリーはなにか?
どのカテゴリーなら無理なく長く取り組むことができそうか?
つまり、収入と支出のバランス予想や余裕資金を考えあわせた場合、どのカテゴリーが浮上してくるのか?
さらに、その状態を維持するメンタル面を、どのように補完していくのか?
御存じのように、世の中はこれまで以上に目まぐるしく変化しています。
安定を望みたいところですが、願えば願うほど足元をすくわれる世の中です。
ですから、安定を前提にするのではなく、変化することを前提に運用プランも設計しなくてはなりません。
変化が増える、それは同時に可能性が増えることを意味しますが、変化を上手に取り入れてるだけのキャパシティや耐性がある程度整ってないと上手く機能しません。
上手く機能すれば、新たな収入源を確保できるチャンスが驚くほど増えます。
変化への耐性を整える
注意深く観察していれば、日常生活の中でもバイオリズムの違いや環境の変化に気づくことができると思います。
こうした変化に敏感になる訓練も運用プランに加味しておくといいと思います。
変化を楽しめるようになると、耐性が強化されます。
たとえば、今あなたが所有しているもの(人的資本含む)の価値は日々変動しています。
スーパーに陳列された食材(生鮮)のプライスも常に変動しています。
それは小さな変化かもしれませんが、世界的規模の大きな変化につながっています。
ですから、所有物の価値を定期的に見直す習慣を持つこともお勧めします。
あなたの習慣が、多くの資産を作り出す出発点だからです。
悪い習慣は資産を減滅させ、良い習慣は資産価値を上げたり、資産そのものを増やすことにつながるからです。
現状の運用プランが陳腐化したことに気づかなければ、修正しようがありません。
ですから、「変化に気づくための環境」というのも非常に重要です。
世の中が変化しているのに「自分はそのまま」それは意図しない大きなリスクを保有していることを意味します。