
これまで資産運用は全てを銀行の定期預金や、個人向け国債や社債を買って運用してきましたが、政府と日銀によるマイナス金利政策を始めました。
この政策によってこれまで1%近い金利で運用できていた定期預金や国債の金利が100分の1程度の金利になってしまい、それに呼応するかのように社債の金利も大幅に減ってしまいました。
このまま資産運用しないとどんどん貯金が目減りしてしまうと思って、金融機関や証券会社の投資信託にすすめられるがままに投資しました。
勧誘の時には1%以上の運用実績があると言ってましたが、1年経って1%の運用ができても、様々な手数料を差し引かれててしまい残った金利は定期預金に毛が生えた程度でした。
他に良い投資先がないのかを探していた時に、投資で成功した友人に自分で勝負できて金融機関に手数料を殆ど持っていかれないFXをすすめられました。
FXなんてやったことが無い素人でも大丈夫なのか友人に聞いたら、誰でも始めは素人なんだからそこに踏み出す1歩が大切だと説得されて始める事にしました。
友人は比較的初心者向けで、2012年から始めて数か月で自己資金10万円が1000万円以上になったバイナリーオプションをすすめてきたので試しに10万円から始めました。
まずは通貨ペアを選んでから目標レートを決めて、上になるか下になるかを決めるんですが、前日の為替の変動で一方の通貨が大きく下がっていたので、もうそれ以上は下がらないだろうと思って上がると予想して購入ボタンを押しました。
すると予想通りに通貨が上がって、始めて僅か数分で10万円が12万円に増えました。
それから2週間続けて、何度か失敗はしましたがトータルで6割強予測が的中して、スタートの10万円が僅か2週間で50万円に増えました。
これはもしかしたら、本業にしてFXのバイナリーオプションに専念したら1年もしたら1億円ぐらい簡単に稼げてしまうんじゃないかと思って、その翌日に会社に退職届を出しました。
退職金とそれまでコツコツ貯めた老後の貯金を合わせて、2500万円を自己資金として本格的にFXのバイナリーオプションにのめり込んでいきました。
10万円を使って遊び感覚で購入ボタンを躊躇なく押していた頃と違って、預金を失いたくない気持ちが慎重にさせて、購入ボタンを押すタイミングが遅れてしまい、以前と違って負け率が大幅に高まっていきました。
2500万円あった預金も負け続けるうちにどんどん目減りしていき、僅か半年で預金がなくなってしまいました。
「投資」と「投機」はまったく違う──資産運用の基本と、失敗しないための5つの視点
「投資」と聞くと、どんなイメージを思い浮かべますか?
短期間で大きく増える、ハイリスクなチャレンジ──そんな印象を持っている方も少なくありません。
実際、SNSやネットでは「FXで月収100万円」「退職金で一発逆転」といった言葉が飛び交い、まるで“ギャンブル”のように語られる場面もあります。
でも本来の投資とは、「未来の安心をじっくり育てるための手段」。
お金をただ増やすのではなく、「どう守り、どう活かすか」という視点が欠かせません。
このページでは、投資と投機の違いからはじまり、リスクとの向き合い方、情報収集の基本、感情のコントロール法まで、資産運用の基礎をやさしく整理していきます。
「資産運用ってちょっと不安…」
そんなあなたが、自分らしく納得のいく選択ができるように──。
一緒に、安心して学んでいきましょう。
投資と投機の違いを確り認識しておきましょう
投資を考えるうえで、最初に確認しておきたいのが「投資」と「投機(ギャンブル的な取引)」の違いです。
たとえば、FXやバイナリーオプションなどのハイリスクな取引は、価格の短期的な変動を利用して利益を狙うスタイルが中心です。これらは典型的な「投機」であり、うまくいけば利益が大きい反面、失敗した場合の損失も深刻です。
一方で、「投資」は将来的な価値や収益を見込んで、資産を中長期的に育てていく行為。株式・投資信託・国債・不動産など、収益の源泉やリスクの背景が明確で、時間とともに価値が安定しやすい選択肢が多くあります。
特に資産形成を目的とする場合は、「投資」と「投機」の違いをしっかり意識し、自分に合ったスタンスを選ぶことが大切です。
「とにかく増やしたい」という気持ちが強すぎると、冷静な判断ができなくなりがちです。
だからこそ、“守る視点”と“増やす視点”のバランスを保ちながら、焦らず地に足のついた選択をしていきましょう。
リスク管理の基本──すべてを1つに賭けない
資産運用で何よりも大切なのが、「リスクをコントロールする視点」です。
たとえば、退職金の全額を一つのハイリスク商品に預けてしまった場合、それがうまくいけば大きな利益になりますが、失敗すればその資金をまるごと失う可能性もあります。それは、人生の大切な資金を“運”に任せている状態とも言えます。
だからこそ重要なのが、「分散投資」という基本です。
株式・債券・投資信託・不動産など、異なる性質を持つ資産に分けて運用することで、一つがうまくいかなくても全体のバランスで安定を保つことができます。
リスクはゼロにはできませんが、「偏らせないこと」で備えることが可能です。
「なんとなく良さそう」と思って集中投資してしまう前に、
“最悪の場合”を想定しながら、選択肢を広げる視点を持つことが、堅実な資産形成への第一歩です。
学ぶことを止めない──自己判断と専門家の助言
投資の世界は、「知っているかどうか」で結果が大きく変わります。
とくにFXやバイナリーオプションなど、高リスク・高リターンの金融商品に関しては、正しい知識と経験がなければ、短期間で大切な資産を失うリスクもあります。
まず大切なのは、「知ることを止めない」姿勢。
書籍やセミナー、信頼できるメディアなどを通じて、基礎的な金融リテラシーを身につけましょう。
同時に、家族構成やライフプラン、価値観にあった運用の仕方を一緒に考えてくれる、中立的な専門家の存在も、心強い味方になります。
SNSやネット上には、耳障りのいい「必勝法」や「すぐに稼げる情報」が溢れていますが、
本当に大切なのは、「自分の暮らしにとって何が必要か」を判断する軸を持つことです。
自分だけで抱えこまず、必要な場面では助言を求めること。
それも、堅実な資産形成には欠かせない力です。
お金と心──資金管理と“感情”のつき合い方
投資や資産運用で見落とされがちなのが、「感情」とのつき合い方です。
お金が大きく動く場面では、冷静さを保つのが難しくなるもの。
「もっと儲かるかも」「取り返さなきゃ」という焦りや欲が、判断ミスにつながることもあります。
特に、退職金や老後資金といった“二度と取り返せない大切なお金”を運用する場合、感情の影響はより大きくなります。
そのためにも、事前に「どこまで損失を許容できるか」「どの水準で利益確定するか」といった資金管理のルールを決めておくことが重要です。
また、小さな額から始めて経験を積むことも効果的です。
投資は一発勝負ではありません。経験を重ねることで、自分の感情の癖や弱点も見えてきます。
自分自身の「心の動き」を理解することが、リスクとの上手な向き合い方につながります。
「感情」は、なくすものではなく、知っておくもの。
感情を否定するのではなく、「投資と感情は切り離せないもの」と認識したうえで、冷静な判断を助ける仕組みや環境を整えていくことが、資産運用を継続するための鍵となります。
まとめ:“未来を整える”という考え方
投資と聞くと、「お金を増やすための手段」として捉えがちですが、実はそれだけではありません。
資産運用とは、自分と家族の未来に向き合い、安心と自由を手に入れるための“整える”行為でもあります。
感情に振り回されず、知識をもとに判断する力。
他人の成功談に流されず、自分のライフプランに合った選択をする視点。
これらは一朝一夕では身につきませんが、正しく学び、少しずつ経験を積むことで必ず育っていきます。
「増やす」「守る」だけでなく、「どう使うか」「どんな未来を描くか」を考えることが、これからの資産形成には欠かせません。
まねTamaでは、そんな視点を持つ第一歩として、やさしく学べる無料プログラムを用意しています。
ぜひ、あなたのペースで未来を整える学びを始めてみてください。