紙教材とタブレット、どちらが正解?──暮らしに合った学び方を見つける視点

子供のタブレット教育については、賛否両論があると思います。

私自身、1人目の子どものときは紙媒体で行う教育が、一番身につくと思っていました。

ただ、これも時と場合において有効であり、ときにはタブレット教育の方が優れていることがあると気づかされたのです。

長子は小学1年生のころから、家庭教育は紙媒体の通信教育を利用していました。

毎日家庭で問題を解いて、母親である私が丸付けを行います。

間違えた問題は解説をみながら説明することもありましたし、自分で考えた方法で教えることもありました。

結局これは小学4年生の進学塾に入塾するまで続きましたが、長子にはこれがあっていたのだと思います。

そう考えるのは理由があります。

まずひとつめは長子と私の相性がよかったということです。

勉強を教えていてもケンカになることはありませんでしたし、会話が増えてコミュニケーションが取れるというメリットにつながりました。

ふたつめは、私自身が仕事をセーブしていたからという点です。

低学年の頃は仕事は休んでいたため、紙媒体の教材の丸付けはその場ですぐにやりました。

子供というのは「あとでやる」というのはマイナスにしかなりません。

間違えたところを時間があいて丸付けしても、力にはならないのです。

2人目のときは長子とは事情が違いました。

本格的に仕事復帰をしていたので、小学校から帰宅後に勉強をすぐに見てあげることができませんでした。

初めは長子と同じ紙媒体での通信教材を利用していたのですが、丸付けをするのが2~3時間後という日課になってしまい、お互いにストレスがたまることになってしまったのです。

そこで小学1年生の半ばでタブレット教材にチェンジしました。

初めは疑心暗鬼だったのですが、解いたその場で〇×がわかるため、やる気も起きて結果としては成功したのです。

ただ解説を詳しく読まずに早送りしてしまったり、解きなおしをせずにそのまま放置したりという問題はありました。

けれども解き直しに関しては、企業側も策を考えてくれたようで、何度かアップデートするたびに改善されていき、親子ケンカは減っていきました。

国語の読解力などに関しては、タブレット教材を使っている2人目の方が劣っている気がします。

これは文章を読み込むという癖がつきにくいからではないかと思います。

大人でも、紙の文庫本だと前のページに戻りやすいですが、タブレット端末で読む小説は、少し前に戻って読み直すという作業が少なくなりますよね。

算数などは図形などをつかって立体的に映像解説してくれるタブレットに軍配が上がります。

タブレット教育を取り入れるかどうかは、親がどれくらい子供に時間を割けるのかによって結果が変わってくると思います。

「どちらが正解か」ではなく、「どんな暮らしに合っているか」で選ぶ

子どもの教育方法を考えるとき、どうしても「紙か、タブレットか」「どっちが正しいのか」と悩んでしまうこともあるでしょう。

でも今回の体験談にあるように、子どもの性格や家庭の生活リズム、親の働き方によって、学び方の“合う・合わない”はまったく違ってくるはずです。

たとえば、親がすぐにフィードバックできる環境であれば、紙教材は子どもとの対話が生まれ、思考力や言葉のやりとりの力を育てやすい場になります。

一方で、共働きなどで手が足りない状況では、タブレットの即時フィードバックや自動丸付け機能が、親子のストレスを減らし、学びを止めない工夫として力を発揮してくれでしょう。

「どの教材にするか」よりも、「どう向き合えるか」

紙教材もタブレットも、それぞれに強みと弱みがあります。

国語の読解力や文章をじっくり味わう力は、紙の方が育ちやすい。
反対に、図形や立体の理解はタブレットの映像解説に分がある。

つまり、「どちらが優れているか」ではなく、どの部分をどのように補うかを考える視点が、これからの家庭学習ではとても大切になると思います。

子育ての“理想”と“現実”のバランスを整える

「上の子にはこうしたから、下の子も同じように」と思ってしまうことは誰にでもあります。

でも、兄弟姉妹それぞれに個性があり、親のライフスタイルも時間とともに変わっていく中で、同じやり方がいつも通用するとは限らないというのが現実でしょう。

まねTamaでは、「こうあるべき」ではなく、今の暮らしの中で無理なく取り入れられる方法を、一緒に探していくという視点を大切にしています。

家庭での学びに不安を感じたときは、「やる気がないから」「タブレットのせい」と決めつける前に、
「今の生活リズムに、どんな学び方が合っているだろう?」と問い直してみてください。

その問いの中に、きっと“うちにちょうどいい答え”が見つかるはずです。

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