暮らしの問い①:月の固定費は“暮らしの満足”に比例しているか?
削るより、配分を最適化
固定費を生活領域に分けて満足度スコアをつけ、¥1,000/満足度1あたりの効率で並べ替え。
3か月追跡しながら「やめる」よりも“満足が高いところへ再配分”するのが狙いです。

この記事のゴール(3点)
・固定費を6領域に分類して金額と満足度を見える化する
「効率=月額 ÷ 満足度」で悪い上位3件を縮小/代替
・浮いた原資を「満足度4以上」に再配分し、3か月追跡する

STEP1:固定費を6領域に“分解”する
まずは月の固定費を、次の6領域に分けます。家計簿アプリの明細や通帳から「毎月ほぼ同額の支出」を拾い出してください。
住居費(家賃・住宅ローン・管理費)
通勤/移動(定期・駐輪/駐車・カーサブスク)
通信(携帯/ネット・クラウド・ソフト)
保険(生命・医療・火災・自動車)
趣味/学び(習い事・ジム・各種会費)
その他固定(サブスク・レンタル等)

STEP2:満足度スコア(0–5)を月1回つける
直感でOK。0(不要)〜5(最高)で「その支出が暮らしに効いているか」を評価します。家族がいる場合は、合議で平均をとってください。

STEP3:効率で並べ替える(悪い順にトップ3)
効率(悪さ)の目安 = 月額 ÷ max(満足度, 1)
満足度が0や1でも割り算できるよう、最低値を1にします。効率(円)が大きいほど「高いのに満足が低い」。ここから上位3件を縮小・代替候補にします。

STEP4:ミニルールで“再配分”まで決める
解約・縮小は目的ではありません。空いた原資は満足度4以上の費用へ“再配分”します。
満足2以下 × 月2,000円超 → 縮小/解約/より安い代替に置換
満足4以上 × 月3,000円未満 → 増額検討(質の向上や頻度アップ)
保険は相続や家計全体の文脈で調整(参考:相続「停止→確認→仮払い」運用
一時的な出費増が起きても、3か月で巡航コストを下げられればOK

STEP5:3か月追跡(解約だけでなく“置き換え”の記録)
「解約した/金額が下がった」だけでなく、満足が上がった証拠(使用時間・回数・気分)を週1メモ。3か月後に“最初の配分”と比べてみましょう。

テンプレ(CSVコピペ用)
※セルは半角数字推奨。効率列は「=IF(C2=0,B2,ROUND(B2/C2,0))」で概算OK。
項目,月額(円),満足度(0-5),効率(円/満足1),メモ,変更案(縮小/代替/増額),実施日,結果メモ
住居費,,,,
通勤/移動,,,,
通信(携帯/ネット),,,,
保険(生命/医療/火災),,,,
趣味/学び,,,,
その他固定(サブスク等),,,,
【合計】,,,,

ミニ事例:3件置き換えで満足↑・支出▼
例)携帯プラン 4,800円/満足2 → ライトプラン 2,980円/満足3(通信品質は許容)
例)未使用の動画サブスク 1,980円/満足1 → 解約(0円)+電子書籍 1,000円/満足4に再配分
例)ジム 7,800円/満足2 → 近所の公営施設+アプリ計1,500円/満足4(徒歩で行ける)
・月額差引:-9,100円
・満足スコア合計:+6(2→3、1→4、2→4)
・浮いた原資は「趣味/学び」へ:月1,000円増額で継続率↑

つまずきやすい点と対処
満足度が主観すぎる → 家族平均・前月比・使用回数など“客観の軸”を1つ足す
解約が心理的に重い → 一旦「休止」や「安プラン」へ。カレンダーに再確認日を置く
解約で生活が崩れるのが不安 → まずは置き換え体験(無料/低額)を1週間テスト

暮らし×相続の連動ポイント
固定費の再配分は、相続直後の「当座資金の確保」と相性が良いテーマです。併せて読める関連記事:
・相続の最初の14日:連絡・停止・仮整理(一次連絡テンプレあり)—
記事リンク
・口座・証券・年金・保険の「停止→確認→仮払い」運用—
記事リンク

まとめ:削るより“満足に寄せて配分する”
固定費は「減らす」よりも、満足が高い費用へ寄せていくほうが、行動が続いて生活の質が上がります。
まずはテンプレをコピーして、上位3件だけ手をつけましょう。

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