知人にすすめられた保険、ほんとうに必要?──長期契約で後悔しないための見極め方

知人などが保険会社で働いていて、保険の加入を勧められることもありますよね。

その方とどの程度仲が良いかにもよりますが、あまり知人が保険屋さんだからといって、安易に加入するのは考えものです。

20代のあまり世間をよく知らない頃に加入した個人年金保険があるのですが、支払いが70歳まで続くもので、長すぎたのでは?と後悔しています。

加入する保険の内容によって変わってきますが、保険は大きな買い物です。

そのことが分かっていなかったために、収入が減少してしまった年は月々の支払いが負担になってしまいました。

妊娠や事故での入院など、働けない状態になってしまった時には保険料の支払いで生活が苦しくなってしまうこともあります。

保険金額や期間は慎重に決める、もしくは、断るのが苦手な人でも、保険の加入はきっぱりと断る勇気を持つことも大切だと思います。

収入が減少してしまった時などに保険料を免除する制度などもありますが、将来もらえる保険料に影響があると思うと、その制度もなるべく使いたくはありません。

そして保険内容とは別に、担当者が変わることで契約後のメンテナンスがおろそかになってしまうこともあります。

契約した時の知人の担当者は出産を機に会社を辞めてしまったため、担当者ではなくなりました。

それは仕方のないことだとしても、次に担当になった人は、私が保険内容の見直しの度に保険を一部解約するなどしたためか、めったに顔を出さなくなりました。

所詮商売、知人でもなんでもない担当者は真摯に向き合ってはくれないのだなと残念な気持ちです。

もちろん中には真摯に向き合ってくれる担当者もいるかと思いますが、長い保険契約なので、できればずっと同じ担当者であれば良かったなと思います。

保険契約の時には、その担当者が知人であってもなくても自分にとって必要な保険であるかどうか、信頼できる会社かどうか見極めが大切だと思います。

個人年金保険自体は確定申告の時に、保険料控除の申告ができて税金が安くなったり、普段なかなか貯金ができない人は強制的に貯金ができるので、人によっては良いものだと思います。

ただし途中で解約すると解約返戻金が最初の数年のうちは半分ぐらい、もしくはそれ以下になってしまうこともあるので、注意が必要です。

それを避けるために無理をしながら支払い続けることにもなりかねません。

将来どんなことが起こるかなんて分かりませんが、ある程度予測できるお金のイベントなどを考慮して決めれば良かったなと思います。

「知人だから」ではなく、「未来の自分のために」選ぶ視点を

保険をすすめられる場面で、「相手が知人だから断りにくい」という気持ち、きっと多くの方が経験したことがあると思います。

でも、保険は契約が長期にわたることが多く、毎月の保険料というかたちで長く家計に関わってくる存在です。

だからこそ本当に大切なのは、「誰にすすめられたか」ではなく「その保険が、自分の暮らしに合っているかどうか」という視点です。

保険は“契約”だけじゃなく、“関係”も続いていく

今回のように、契約後に担当者が変わってしまったことでサポートが受けられなくなったり、関係性が希薄になってしまうケースは珍しくありません。

だからこそ、「誰が担当か」よりも、その会社全体が信頼できる対応をしてくれるか、見直しやライフステージの変化にきちんと付き合ってくれる体制があるかを事前に見極めることが大切です。

「払えるか」だけでなく、「続けられるか」を考える

保険料は、契約時の収入だけでなく、将来の変化(出産・育児・収入減・病気など)も視野に入れて設計する必要があります。

「今は払えるから大丈夫」ではなく、「どんなときも無理なく続けられるかどうか」を基準に考えることが、暮らしを守る保険選びにつながります。

メリットだけでなく、“柔軟性”にも目を向ける

たとえば個人年金保険には、税金の控除や強制的な貯蓄効果などのメリットがあります。

一方で、中途解約で大きく元本割れするリスクや、長期にわたる支払い負担がつきまとうのも事実です。

だからこそ、「どんな時も守ってくれる保険」ではなく、どんな時に“自分を縛ってしまうかもしれない保険”かもあわせて理解しておくことが重要です。

選び方を変えるだけで、未来が変わっていく

保険の加入は、「損か得か」だけで判断するものではありません。

むしろ、自分の暮らしや家計、将来のライフイベントにどうフィットするかという観点で見直すことが、これからの時代にはより求められています。

まねTamaでは、「人にすすめられるから」ではなく、「自分にとって必要だから」選べる力を育てることを大切にしています。

今の保険が本当に自分に合っているか、不安を感じている方は、まずは一緒に“考え直してみる”ところから始めてみませんか?