はじめに──物価高・円安…家計を守る新しい視点

最近、スーパーでの買い物や光熱費の支払いで「前より高くなったな…」と感じることはありませんか。物価の上昇や円安、そして将来の年金や教育費への不安――こうした状況の中で、「このまま預金だけで大丈夫だろうか?」と心配になる方も少なくありません。

そんな中、世界中で価値が認められている「金(ゴールド)」に注目する人が増えています。金は株や通貨のように価値が大きく変動しにくく、インフレや経済不安時に「守りの資産」として持たれることが多い資産です。

この記事では、教育資金や将来の生活費を守りたい子育て世帯の方に向けて、金投資の方法とそれぞれの特徴、税金の注意点をわかりやすく解説します。「すぐに増える」よりも、「ゆっくり守る」ための資産づくりを、生活の中に取り入れるきっかけにしてください。

なぜ今「金」が注目されているの?

金(ゴールド)は、世界中で価値が認められてきた実物資産です。株式や通貨の動きと必ずしも同じ方向に動かないため、インフレや景気不安のときに相対的に強さを見せることがあるのが特徴です。家計全体のバランスを整える「守りのピース」として、注目が高まっています。

  • インフレへの備え:物価が上がる局面で、資産の価値の目減りを和らげる役割が期待できる。
  • 通貨リスクの分散:円安・円高の影響を受けにくい形で保有でき、家計の通貨偏りを緩和。
  • 実物という安心感:世界的に流通・評価される資産で、長期的に価値の保存手段として用いられてきた歴史がある。
  • ポートフォリオの安定化:株や債券と動き方が異なることが多く、全体のブレ(リスク)を抑える助けに。

生活目線のポイント

教育費や老後資金など「数年~10年先に使う予定のお金」の一部を、“増やすだけでなく守る”視点で持つと、家計の不安が和らぎます。金はその候補のひとつです。

金への主な投資方法とその特徴

「金」といっても、実物を買う以外にもいくつかの方法があります。ご家庭の目的や手間のかけ方に合わせて選びましょう。

投資方法 メリット 留意点
① 金地金・金貨(現物) 実物の安心感。保有期限なし。非常時の“現物資産”として保有できる。 保管・盗難リスク、売買コストが比較的高め。自宅保管は避けたい。
② 純金積立 月1,000円〜少額で自動積立。時間分散でコツコツ貯めやすい。 手数料はやや高めになりがち。現物受け取りは別途コスト。
③ 金ETF(上場投資信託) 保管不要で手軽。売買コスト・信託報酬は低水準。新NISA活用可。 証券口座が必要。海外連動型は為替の影響も受ける。
④ 金先物取引 レバレッジで効率的に値動きを取りにいける。売りからも入れる。 価格変動リスクが高く、初心者・子育て世帯の長期資産形成には不向き。
⑤ 金鉱株・金ファンド 配当の可能性。株式リターンも狙える。 金価格と完全連動ではない。株式市場の影響を受ける。

まねTamaの視点

家事・育児と両立しやすいのは「② 純金積立」「③ 金ETF」。前者は“コツコツ派”、後者は新NISAでの非課税を活かしたい方向け。現物は余裕資金の分散先として検討を。

税金の話も大事!投資方法別・課税ルールまとめ

金投資で利益が出た場合、方法によって税金の扱いが異なります。知らないまま始めると、思わぬ税負担や申告漏れにつながることもあるため、事前に押さえておきましょう。

投資方法 税区分 税率 ポイント
金地金・金貨 譲渡所得 最大20% 5年以上保有で軽減。年間50万円まで特別控除あり。
純金積立 雑所得 5〜45%(総合課税) 他の収入と合算。一定額を超えると確定申告が必要。
金ETF 株式譲渡所得 一律20.315% 特定口座(源泉徴収あり)を利用すれば確定申告不要。
金先物 申告分離課税 一律20.315% 損益通算・繰越控除が可能。上級者向け。
金鉱株 株式譲渡所得 一律20.315% 配当にも課税。NISAを使えば非課税にできる。

生活目線のポイント

子育て世帯なら「申告の手間が少ない方法」を選ぶのがおすすめ。金ETFを新NISAで保有すれば、利益は非課税で、売却時の手間もかかりません。

子育て世帯に向いている金投資は?

教育費や住宅ローンの返済、日々の生活費のやりくり…。子育て世帯にとって、投資に回せるお金や時間は限られています。だからこそ「少額・手間なし・安全性」の3つを満たす方法が現実的です。

  • ✔ 純金積立:毎月1,000円から自動で積み立てられ、価格変動を時間でならす「ドルコスト平均法」が自然にできる。忙しい家庭でも続けやすい。
  • ✔ 金ETF:新NISA口座を使えば利益は非課税。少額から売買でき、保管や管理の手間もなし。

一方、金地金や金貨などの現物は、資産防衛という意味では有効ですが、保管場所や盗難リスク、売買コストが高め。余裕資金での分散先として検討するのが無理のない選択です。

まねTamaからのひとこと

「金投資」というと難しく感じるかもしれませんが、目的を“増やす”より“守る”に置くことで、生活の中にも取り入れやすくなります。

まとめ──金は“家庭の資産防衛”にもなる

金投資は「短期間で増やす」よりも、「長期的に価値を守る」ことに向いた資産です。教育費や老後資金など、数年〜十数年先に必要になるお金の一部を金で保有することで、物価上昇や為替変動といった外部要因から資産を守る役割を果たします。

子育て世帯にとっては、少額から・無理なく・安心して続けられる方法を選ぶことが大切です。純金積立や金ETFはその条件を満たしやすく、新NISAを活用すれば税制面でも有利に運用できます。

大きな行動を起こさなくても、まずは家計の中で「守りの資産」を持つ意識を持つことが第一歩。少しずつ始めた積立や保有が、数年後の安心感につながります。

スターターキットで、あなたの第一歩をサポート

まねTamaでは、子育て世代が安心して学び、無理なく資産づくりを始められるための「スターターキット」をご用意しています。金投資の基本だけでなく、家計全体を整えるヒントも詰まった内容です。


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